営業マンのスキルアップ⑤
今回は営業の「成功率」について考えます。
成功率を高めるポイントは「客先で何をするのか」です。それは「(ニーズを)聞き出す」「提案する」「約束する」の3つです。私はそれぞれの言葉の頭の一文字をとって「来てや」の実行と言っています。「お客様や注文がたくさん来てや!(笑)」のイメージです。来=き:(聞き出す、聴く、理解する)、て:(提案する、申し込む)、や:(約束する、合意する)の意味です。
ぜひ、この「来てや」を営業部全体の共通語として定着させて見て下さい。報・連・相も、同行時も、会議も、日報も、皆で意識して使います。共通語として使用するだけでも成果ははっきり出てきます。『き・て・や』自体はあまりにも当たり前のことですが、この3つをどんな訪問時にも、たとえそれがたった3分の飛び込み訪問であっても、1~2時間の着座商談の時も必ず意識して実行します。
「来てや」の中でも特に「来」がポイントです。「ニーズの聞き出し」に営業活動の成否の60~70%がかかっています。そのため、商談の中でもここに充分な時間をかけます。また効果的な「来」は、準備の良し悪しで決まります。
準備は大きく分けて「訪問前リサーチ」と「訪問時サーベイ」になります。「訪問前リサーチ」は、例えば新規訪問時に訪問先のホームページや会社案内、製品カタログ、業界紙等から情報を集めニーズの仮説を立てます。仮説は最低5~6つは用意して下さい。ニーズの仮説立案は、これも私の造語ですが「このキウリは下へ強く」で考えます。
こ:困っていること、
の:望んでいること、この2つがニーズです。
そして、
き:企画、機能
う:売上金額(数量×単価で要素毎考える)
り:利幅
は:配送(納期)
し:新商品、新規開拓
た:棚割り(売り場)
え:エリア
つ:付く(同行営業等)
よ:容器(デザイン)、容量
く:クレーム
の要素で考えて仮説を書き出していきます。訪問予定先の情報が全く手に入らない場合でも、業界の動きやライバルの情報等を踏まえて、考えてみて下さい。それでもダメな場合は、「訪問時サーベイ」に切り替えます。
これは、訪問先に入る前の30秒くらいで観察できるもの、また目に入ってくる付くものから立案を試みます。(駐車場の台数、玄関に飾られている経営理念、ISO認証の掲示等)
ニーズの聞き出す際には、一旦断られても1つでも2つでも相手から話を聞かせてもらう努力をすることが大切です。会話として成立するには最低3分間は必要といわれています。その間には1つ2つのニーズは分かるはずです。ただし、「くどい、しつこい」と思われないようにこれを実行するには、ブリッジトークや自己紹介の仕方も含めてトレーニングが必要です。ロールプレイング等でしっかり身に付けてください。次回は「来てや」のうち、「て」について述べます。
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